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zoom RSS 〜”Amazing Grace”の曲にまつわるエピソード〜

<<   作成日時 : 2015/11/09 11:23   >>

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私の好きな音楽楽曲の一つにアメイジング・グレイスがある。歌と言うものは、曲ではなく歌詞が命であると言われる。マイ・ウエイがしょぼくれたフランスの唄だったが、ポール・アンカが「マイ・ウエイ」の詩を書いて爆発的に世界中で広がったことでも分かる。この曲は本来讃美歌なのであるが、普通にポピュラー音楽として様々な歌手によって歌われている。讃美歌でありながら、「私のような人でなし、ろくでなし」とうたっていることにこの曲の意外性に私は惹かれてきた。この曲の作曲者は不明だが、歌詞を書いたのはジョン・ニュートンというイギリス人で1772年に書かれたそうである。歌詞は以下の通り。画像 

Amazing grace! How sweet the sound!  
That saved a wretch like me!
I once was lost, but now I am found;
Was blind, but now I see.

'Twas grace that taught my heart to fear,
And grace my fears relieved;
How precious did that grace appear!
The hour I first believed.

Through many dangers, toils, and snares,
I have already come;
'Tis grace hath brought me safe thus far,
And grace will lead me home.

Amazing grace! how sweet the sound
That saved a wretch like me
I once was lost, but now I am found
Was blind, but now I see.
素晴らしき神の恵みよ、なんと甘美な響きよ!
私のようなろくでなしでさえも、救ってくださった。
私はかつて道に迷っていたが、いま見付け出された。
私の目は真実が見えなかったが、今は見える。

私の心に畏れることを教えたのは神の恵みであり、
私の畏れを除いてくださったのも神の恵み、
神の恵みが如何に尊いかということを確信したのは、
私が初めて神を信じたときだった。

多くの危険、苦難、誘惑の罠を
通り抜けてきた。
これまで私が事なきを得て来れたのも神の恵み、
そして神の恵みは私を安息の地へ導いてくれる。

素晴らしき神の恵みよ、なんと甘美な響きよ!
私のようなろくでなしでさえも、救ってくださった。
私はかつて道に迷っていたが、いま見付け出された。
私の目は真実が見えなかったが、今は見える。

 私はこの曲を聴いたり、歌ったりするときは、作者ジョン・ニュートンのことを思い浮かべる。ジョン・ニュートンの簡単な背景は、彼が奴隷船の船長で、その非人道的な奴隷売買に手を染めて財を成したが悔い改めて船を降り、牧師になってこの曲を書いたという。

 ジョン・ニュートンは1725年、イギリス・ロンドンに生まれた。父親は商船の船長で母親は息子ジョンにバイブルを読み聞かせていたという敬虔なクリスチャンだったが彼がわずか7歳の時この世を去っている。彼は成長すると、父親の歩んだ道に倣って船乗りになった。そして、色々な船を渡り歩くうちに奴隷売買に手を染めるようになり、莫大な富を築いた。

 そのころの奴隷船で運ばれる拉致された黒人の扱いは家畜同様かそれ以下であり、奴隷船そのもの衛生状態が非常に悪く、沢山の黒人奴隷が航行中感染症や脱水症状、栄養失調で死んだという。ジョンの奴隷に対する扱いもあたかも当然のごとく家畜あるいはそれ以下だった。

 1748年5月10日、彼にとって人生の転機が訪れた。船長として乗っていた船が激しい嵐に遭遇し、遭難沈没の危機に直面したのである。彼は、今にも沈んでいきそうな船の上で、狂ったように神に祈ったのである。苦しい時の神頼みとはこのことである。敬虔なクリスチャンンである母に育てられながら、心から、まごころから神に祈りをささげたのはこの時が初めてであった。そして彼の船は奇跡的に難を逃れ、彼も辛うじて死の虎口を逃れることが出来たのである。

 彼はこの日を自分で第二の誕生日と名付けた。その後、6年間奴隷船で奴隷売買を続けたが、その間ジョンの奴隷に対する扱いは相変わらず家畜かそれ以下だった。とは言え、彼の扱いはほかのどの奴隷船よりもはるかにましだったという。いかに奴隷船が酷いものだったかが想像できる。

 1755年、ジョンは奴隷売買から足を洗った。そして一生懸命勉強をし、懺悔の意味もかねて協会にも多額の寄付もして心をあらため牧師になった。そのあと1772年、罪深い奴隷売買にかかわったことを深く悔い、こんなろくでなしの自分でも神は赦して下さったという神に対する感謝の気持ちを込めてアメイジング・グレイスを書き上げた。彼が成し遂げた最大の仕事は、彼がアメイジング・グレイスを作詞したことではなく、彼が奴隷売買廃止運動で多大な役割を果たしたことである。富に恵まれながら、自分を、めくら同然の道を外れたろくでなしであったと自覚する聡明さを神は見逃さなかったのであろう。彼は神を信じたときに、神の恩寵を身近に感じたと詩の中に書いている。クリスチャンとは、キリスト教の教義を信じる者のことではなく、神を信じる者を言うのだそうだ。そう言えばアメリカの硬貨に「we trust in god (我々は神を信じる)」と刻印しているのを思い出した。

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