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zoom RSS 〜銃社会アメリカはなぜ銃規制が出来ないのか〜

<<   作成日時 : 2016/01/11 18:49   >>

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画像  先月もアメリカではカリフォルニア州の福祉施設で銃の乱射事件によって14名の尊い命が奪われた。オバマ大統領は、年中行事のように明けても暮れても銃の犠牲者に弔意を表すことにたまりかね、「先進諸国の中で、こんな銃乱射事件が起こるのは唯一アメリカだけだ」と恥じて嘆いた。アメリカでは、このような銃の乱射事件が昨年だけでも3回は起きていると記憶している。通常、まともな国なら、一度でもこのような極悪社会犯罪が起きれば徹底した再発防止策をとり、二度目が起きると政府は無能の謗りを受けるのが普通の感覚だが、アメリカは違う。何十回再発しようが銃規制と再発防止に取り組むことはなかった。
なぜなのか、それはアメリカの歴史と銃社会に動かしがたい国民的観念とNRA(全米ライフル協会)という強力な政治的に強い影響力を持つ団体が銃規制に立ちはだかっているからだろう。そして、アメリカの銃規制を阻む主要な要素は大きく分けて三つの点が挙げられる。
その1 アメリカには既に3億2千万丁も銃が出回っており、あまりに多すぎて規制が困難なこと。
 アメリカの人口は世界の人口の4%に過ぎないが、全世界の銃の半分をアメリカ人が持っていると言われている。アメリカでは、赤ん坊から年寄りまで男も女も銃を一丁以上持っていることになる。もし、アメリカが銃を厳しく取り締まれば法を守る善良な市民は銃を手放すであろうが、そうでないタチの悪いものは手放さないであろう。そうなればかえって危険なことになると考える意見が少なくない。
その2 アメリカの憲法修正条項第2条が国民に銃の所持と携行を認めていることである。
アメリカは自由の国だから銃の所持が認められている訳ではない。アメリカアはイギリスの支配を革命によって脱し、独立建国したのはマスケット銃を携えて立ち上がった民兵によって実現したという歴史がある。これを、日本の教科書ではアメリカの「独立戦争」と教えているが、アメリカでは「アメリカ革命American Revolution」と呼んでいる。すなわち、憲法の「銃の所持と携行の権利」は、もし政府が邪悪な権力であれば民兵を組織してこれを武力革命で倒すことを国民の権利として認めているからである。何も、自分の身を自分でを守るための権利でも、銃を持つことの自由でもない。アメリカ人にとって、誇りある歴史や文化を捨てることができないように、銃の権利を放棄することは至難であろう。
 その3 NRA全米ライフル協会の政治的影響力があまりに強大であること。
NRA全米ライフル協会が銃規制に反対する限りは銃の規制の実現は困難であろう。全米ライフル協会は「銃が人を殺すのではなく、人が殺すのだ」と主張して問題の本質をすり替える。なぜライフル協会は影響力が強いのか、NRAは会員400万人を擁し、潤沢な資金と強力な政治的影響力で銃火器を擁護する。加えて全米在郷軍人会300万人もNRAに与し、共和民主両党の政治勢力が拮抗しているアメリカの政治環境では絶対的な発言力がある。アメリカの巨大な軍事産業、軍産複合体、ハリウッドの映画界もNRAの味方だ。アメリカ政治は、これまで絶対に銃規制に踏み込むことはできないでいる。
 銃の所持と携行の権利はそれ自身、アメリカ人の文化である。日本人は銃がばら撒かれている社会を恐れるが、アメリカ人は銃を持つことを禁じる社会を恐れる。それを表す一例が最近の米大統領選候補者ドナルドトランプ氏の最近の銃乱射に対する発言だ、「犠牲者がもし、いくらかでも銃を持っていたら、彼らはあれほどひどい目にあっていなかっただろう。もっと違ったましな結果になっていただろう」と。
あと任期一年弱となったオバマ大統領は、銃規制を本気で強化しようとしている、レイムダック期に入った大統領が出来るかどうか未知数だが、銃規制強化に道筋を付けることができれば歴史に名を残すことになるであろう。いろいろ課題や問題があるだろうが、結論はNRAさえ銃規制に賛成すればほとんどの問題は解決できる。そう、“銃が人を殺すのではなく、NRAが人を殺すのだ”と言わざるを得ない。

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