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zoom RSS 〜アイゼンハワー大統領の再評価”Three Days in January”〜

<<   作成日時 : 2018/08/06 06:47   >>

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画像  前回の稿でトランプ大統領と米国軍産複合体との対立を取り上げたところであるが、去年あたりから米国内で「Three Days In January」という本がベストセラーとして売れているという。この本は、トランプ大統領と対照的な米国第34代大統領アイゼンハワー大統領の大統領職最後の3日間を描いたもので、アイゼンハワーを高く再評価した内容だという。トランプ大統領は大統領権限を最大限振りかざすタイプであるが、アイゼンハワー大統領は、大統領の権限は国民の正しい世論を議会を通して実現すべきものであるとしてその行使には非常に抑制的であった。トランプ大統領のように、大統領個人の意思を頑なに貫くことは無かった。
  アイゼンハワー大統領は、第二次大戦の連合国ヨーロッパ遠征軍の最高総司令官としてノルマンディー上陸作戦を指揮したことでも有名であるが、組織の最高権力を経験しながらも奢ることなく、リーダーの最も大切な資質は正直であること即ち誠実さであると述べている。「長い目で見れば、最後に報われのは公正で正直であること、そして同僚や部下に対して寛大な態度で接することである」と言っている。
  1961年1月にアイゼンハワー大統領は異例の離任演説を行い次期大統領ケネディにバトンを渡したが、前回も触れた軍産複合体の内なる脅威を見抜き軍人出身ながら軍産複合体の不当な国内における経済的、精神的権力影響力を警告したことは余りにも有名だが、将に米国をの現状をみればその危惧が如何に正鵠を得ていたが判る。
  アイゼンハワーは連合軍司令官としてトルーマン大統領に日本への原爆攻撃に強く反対している。ほとんど打ちのめされている日本に、原爆を使用することなく戦争を終わらせることを望んでやまないと訴えていたが、トルーマンは彼がヨーロッパ戦線の指揮官であったためか、無視して広島長崎に原爆を強行投下した。アイゼンハワーという名前からも分かるように、アイゼンハワーはドイツ系アメリカ人であり、原爆が完成する前にドイルは降伏している。仮に原爆が完成していてもドイツには原爆を落とさなかったであろう。
  ケネディ大統領は公民権運動で知られているが、アメリカ文化の中で人種差別、隔離が当然視された時代に、南北戦争以後初めて公民権関連法案を支持し署名したのはアイゼンハワー大統領なのである。ケネディの公民権運動への取り組みはアイゼンハワー大統領の事件へ対応に触発されている。1958年アメリカ・アーカンソー州リトルロック市の高校において黒人高校生を白人の高校への入学に際し、州政府が統合化に反対して州知事が州兵を動員して登校を阻んだいわゆるリトルロック事件では、当初アイゼンハワー大統領は州の独立性を尊重して静観したが、フォーバス州知事が統合にあくまで抵抗したため連邦最高裁の判断に従って州兵を連邦陸軍に編入してパラシュート部隊1000人を動員して黒人高校生を守り通した。保守色の強い共和党から大統領に選ばれたが党派性を超えて高い見識を保っていた。一部から対応が遅いとと謗る者もいたが、当時としては穏当な正しい行動力と見做すべきだろう。
  アイゼンハワーの功績としては、朝鮮戦争早期に終結させ、米ソ冷戦の危機を緩和し、第二次中東戦争にもイスラエル・エジプト双方に公正に対応し早期に終結させている。戦後米国にインター・ステーツ・ハイウエイ網を整備したのもアイゼンハワー大統領である。私の最も評価するアイゼンハワー大統領の功績は軍産複合体の跳梁を抑えていたことであるが、アイゼンハワーの功績の本質は朝鮮戦争、米ソ冷戦、中東戦争、金門島事件数々の第三次世界大戦を欲して爆弾を落とせと騒ぎ立てる勢力を抑え、アメリカでもっとも平和で威厳に満ちた時代を築いたことにある。どこかの国の軽薄な首相とは違い、徒(いたずら)に国民に対し国家の危機を煽り立てて脅し、過度な国防を主張することを戒めていたアイゼンハワー大統領こそ真のリーダーであり偉大な大統領であると断言できる。ケネディ世代の私にとってケネディ大統領は理想を欣求する最も魅力ある大統領だが、最も尊敬する偉大な大統領はアイゼンハワー大統領だ。

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