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zoom RSS 〜左翼・右翼の語源とフランス革命〜

<<   作成日時 : 2018/12/14 14:25  

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画像  物心ついたころ、新聞では左派社会党、右派社会党、などの言葉を耳にし、青年期になると左翼思想に被れたり、社会党委員長浅沼稲次郎が右翼青年に刺されたとか、政治には頻繁に右翼左翼の言葉が出てくる。子供のころから左翼とは社会党や共産党がそして、右翼とは保守反動派、国粋主義者などの思想分布と漠然と認識していたが、なぜそう呼ばれるのか気になって調べてみたのは大人になってしばらくしてからのことだった。
   近世最大の歴史的事件が1789年から1799年ナポレオン一世の独裁が始まるまでのフランスの大変革であるフランス革命であると言われている。
 この革命は、世界史で初となるブジョワ革命(資本主義革命)と位置付けられ、ブルボン王朝のルイ14世以来の度重なる対外戦争やルイ15世の失政、ルイ16世のアメリカ革命支援と放漫財政に不満を持った一部貴族の抵抗が啓蒙思想の影響もあってフランス社会全般に広がり、対応に窮したルイ14世は約二百七十数年開かれなかった三部会を開いたが、最も議員の数の多い最も階層の低い第三身分(ブルジョワ:中産階級)と議決方法を巡り対立し、第三身分だけで国民議会を発足さた。そして1789年6月9日、ベルサイユ宮殿の屋内テニスコートで、国が憲法を制定し、国民議会を正式な議会として承認するまでは国民議会を解散しないと誓いを立てた。有名な「テニスコートの誓い」である。国王側は第三身分に理解のあるはネッケル財務長官罷免する。これに激怒したブルジョワや民衆がは1789年7月14日パリのバスティーユ牢獄を武器を求めて襲撃しフランス革命はは始まった。革命により憲法制定国民議会が開かれることになり、国王の拒否権を認めて貴族院も開設すべきだと主張して議長席の右に集まったのが王党派(保守派。守旧派)であり、選挙で選ばれた議員だけで構成する一院制にしてすべての特権を廃止せよと訴えて議長席の左に陣取って集まったのがジロンド党やジャコバン党の「民主派(急進派、改革派)」であった。この大事件をきっかけに、「保守派、守旧派の右翼」と「急進派、改革派の左翼」という思想的対立概念が近代政治用語として定着することになった。以後、共産主義、社会主義は、改革派、急進派は左翼、守旧派、体制維持派、保守反動派、国粋主義、愛国主義は右翼と呼ばれるようになった。
  現在の左翼、右翼の基本的な違いは、勿論共産主義、社会主義は左翼に属するが、「個人の自由」対「政府の権力」との距離感によって左右を分けて考える傾向がある。左翼の思想は、政府が広範な役割を果たすことによってもっとも良い社会が実現するという信念においてリベラルであるが、一方右翼に属する人々は個人の権利と市民の自由が最高に与えられ、且つ政府の役割、就中権力が最少限度に抑制されるときに社会が最適化すると信じている。左翼の極端は全体主義、右翼の極端は無政府主義という見方だ。
  政府の広範な役割の例として挙げるなら、政府管掌の国民皆保険、社会保障、教育の無料化、失業給付の充実、厳しい環境規制法それに企業に対する様々な規制などが含まれる。これに対し、右翼思想はこれらの政府が取り組もうとする国策による解決は市場原理によって解決することを望む。端的に言えば、左翼はより大きい国家統制とより小さい市場自由度:(Big Government)を望み、右翼はより小さい国家統制とより大きい市場の自由度:(Small Government)を望む。別の言い方をすれば、左翼は既成の権力を壊すことあるいは少なくとも変えること(それによって出来る政府は大きな政府となるであろう)。かくして右翼は現在の「体制の継続」、「現状維持」、「安定」を求め、左翼は「変化」を求めることになる。
  以上の思想分布において、リベラルとはどちらかといえば左翼に属する。保守主義は中心から右翼側に広がりを見せるが、いわゆる国家主義者、国粋主義者のような極端な右ではない。同じリベラルの派生語であるリバータリアリズムは自由至上主義というか個人の自由と経済の自由の双方を求める保守以上の右翼思想である。さらにネオリベラリズムという言葉も現在時々耳にするが、この言葉は政治思想をさす文脈で使われることはない。市場経済の自由を求める経済用語に類する。
  左翼と右翼のことについて考えてみたが、自由、民主主義、平等を世界に先駆けて戦い取ったフランス人の
人類に対する先駆的な役割を忘れない実に良い表現だと私は感じている。

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